現代の天才か、それとも稀代の変人か。
宇宙開発企業SpaceX、電気自動車メーカーTeslaを率い、人類を火星へ移住させるという前代未聞の目標に本気で取り組む男、イーロン・マスク。
世界一の富豪として知られる彼ですが、その成功の裏側には、常識では到底理解できない「極端すぎる日常」がありました。
今回は、公に語られてきた証言や記録をもとに、イーロン・マスクという人物の規格外すぎる素顔を掘り下げていきます。
① 時給1ドル生活を本気で楽しんだ学生時代
現在の姿からは想像できませんが、若き日のイーロン・マスクは、自分自身を試すための“奇妙な実験”を行っていました。
カナダの大学に通っていた頃、彼は
「1日1ドル以内で生活できるか」
という挑戦を、1か月間続けたのです。
食事はホットドッグやオレンジ、あるいはパスタと簡単な野菜ソースのみ。
栄養や満足感よりも、「最低限、生き延びられるか」を重視していました。
この実験を終えた後、彼は淡々とこう語っています。
「月30ドルあれば生きていけると分かった。
ならば、起業に失敗しても怖いものは何もない」
普通なら成功のために「稼ぐ方法」を考えるところを、
彼は先に「失敗しても死なない自分」を確認していたのです。
この時点で、すでにイーロン・マスクのリスク耐性は常人の域を超えていました。
② 工場の床で眠る、世界一の富豪
イーロン・マスクを語るうえで欠かせないのが、異常とも言える仕事への没頭ぶりです。
Teslaの量産モデル「Model 3」の生産が大幅に遅れ、会社が倒産寸前に追い込まれた時期、
彼は自宅に帰ることをやめました。
寝床は、自分のデスクの下や会議室のソファ。
ときには、工場の床に寝袋を敷いて眠ったといいます。
この生活は、数か月ではなく、ほぼ3年間続きました。
インタビューで「そこまでして辛くないのか」と問われた彼は、こう答えています。
「もちろん辛い。脳も心も壊れそうだ。
だが、従業員が現場で苦しんでいるのに、
CEOだけがバカンスを楽しむわけにはいかない」
当時の彼の労働時間は、週120時間超。
朝起きると、体に金属の匂いが染みついていたとも語っています。
世界一の富豪が、誰よりも過酷な現場に身を置く。
この矛盾こそが、彼が強烈なカリスマとして支持される理由なのかもしれません。
③ 寿命が縮んでも構わない「謎の飲み物」
イーロン・マスクには、異常とも言える嗜好があります。
それが、ダイエット・コークです。
かつて彼は、1日に8缶以上のダイエット・コークを飲み、
さらに大量のコーヒーを摂取していました。
本人いわく、
「周辺視野が失われるような感覚があった」
というほどの過剰摂取だったそうです。
健康を心配する声に対し、彼はSNSでこう返しています。
「ダイエット・コークが寿命を縮めるとしても構わない。
あれは私にとって“脂っこくて幸せな水”なんだ」
宇宙を目指す男が、1本のコーラに強烈な愛着を示す。
その極端な偏りは、どこか子供のような無邪気さすら感じさせます。
④ 全財産を投げ打った「狂気のオールイン」
2008年、イーロン・マスクは人生最大の危機に直面していました。
- SpaceX:ロケット打ち上げ3連続失敗
- Tesla:開発遅延と資金枯渇
どちらか一方を救えば、もう一方は確実に倒産する状況。
手元に残った資金は、わずか数百万ドルでした。
周囲は口を揃えて言いました。
「どちらかを諦めろ」
「資産だけは守れ」
しかし、彼が選んだのは
両社への全額ベットでした。
家を売り、借金をして資金を集め、こう語っています。
「私は自分の子供を一人だけ選んで見殺しにはできない。
死ぬなら、両方と一緒に死ぬ」
結果、4回目のロケット打ち上げは成功。
NASAとの大型契約を獲得し、奇跡的な大逆転を果たしました。
この決断がなければ、
今のSpaceXもTeslaも存在していなかったでしょう。
結び|火星を見つめる男の異常な情熱
1ドル生活。
工場の床での睡眠。
コーラへの執着。
そして、全財産を賭けた狂気の挑戦。
イーロン・マスクという人物の根底にあるのは、
「普通の幸せ」をすべて手放してでも、未来を変えようとする異常な執念です。
彼を傲慢だと批判する人もいれば、
救世主と称える人もいます。
ただ一つ確かなのは、
彼が誰よりも人生をフルスロットルで生きているという事実です。
もしあなたが挑戦を前に迷ったとき、
思い出してみてください。
世界一の富豪が、
今もどこかで工場の床に寝転び、
コーラ片手にロケットの設計図と格闘しているかもしれないことを。